埋没重瞼術+眼窩脂肪切除(上眼瞼脱脂術)の二重幅の変化についてご報告
さて、本日ご紹介させて頂くのは、厚ぼったく、一重まぶたであったのを、脱脂術を埋没重瞼術で二重にしつつ、すっきりしたまぶたにした症例のご紹介です。一重であつぼったいというパターンは結構治療が難しいです。一番難渋するのは厚ぼったいまぶたに何か操作を加えると腫れが長期間持続してしまうことです。腫れが長引くと心配される方が多いので、どうなるのか、経過をお見せします。まずは術前の写真です。↓
厚ぼったい一重でしたので、すこし薄くして二重にするために、眼窩脂肪除去(上眼瞼脱脂)をしたうえで埋没重瞼術(3点固定)を行いました。上眼瞼を薄くするのは2通りの方法があって、すこし薄くするには眼窩脂肪除去、しっかり薄くするにはROOF切除もしくはROOF切除+眼窩脂肪除去を選択します。ちなみに埋没法と同時にできるのは眼窩脂肪除去だけです。
次に術直後の状態になります。↓
術直後の腫れ具合としては標準的な感じです。眼窩脂肪は埋没重瞼術を行うときに開ける穴を利用してそこから引っ張り出して除去しますので、新たに切ったりすることなく取り出せます。
次は9日目の写真になります。↓
大きな腫れは引いていますが、二重の幅がまだ広く、厚ぼったいです。二重の幅は1週間ぐらいで落ち着く人も多い中、9日経過してまだ二重の幅が自分の思っていた状態より広いととても心配になられる方が多いです。この患者様もそうでした。
次に3週間後の経過です。↓
かなり腫れは引いてきて厚ぼったい感じはなくなりつつあるのですが、むくみがまだ残っており、二重幅は依然として幅広に見えます。時系列でみると確実に二重幅は狭くなって落ち着いてきているのですが、完全に落ち着くにはまだまだかかる印象でした。予想としては大体3ヶ月ぐらいでしょうか。
患者様から早くむくみが引くようにするにはどうしたらよいですかと質問されました。当院ではむくみが引きやすくなる漢方薬や炎症が早く収まる薬を用意しています。それを内服してもらいつつ、毎日30分ほど散歩をしてもらいました。歩いて足の裏を刺激するとリンパの流れがよくなってむくみの改善が少し早くなります。
次は術後2か月になります。↓
術後2ヶ月経過して、ようやくむくみがとれ自然な二重幅になりました。通常は3か月かかるところが、薬の内服と散歩の効果で1か月ほど早く良くなった印象です。
最後の術前・術後を比較します。↓
通常目がぱっちりすると、厚ぼったいまぶたが上方に押し上げられて余計厚ぼったくなるのですが、すっきりした上眼瞼になっています。
もしも腫れがなかなか引かなかったら・・・とてもつらいことなのですが・・・待つことも必要なことがあります。
このブログを書きながらコロナウイルスを想像してしまいました。・・・耐えて待つ・・・
料金とリスク
- 料金(税込):二重まぶた埋没 スクエア法(3点留め)両目 165,000円/上眼瞼脱脂術 (眼窩脂肪除去のみ) 132,000円
- リスク:腫れ、内出血、左右差、糸玉が透けて見えたり、閉瞼時に盛り上がる可能性
開業の準備を進めているときに同時に4冊の本の執筆依頼がありました。少しずらしてくれればいいのにと思ったものですが、何とか乗り切りました。その時に執筆した最後の本が2週間前ぐらいに無事出版されクリニックに郵送されてきました。こちらになります↓
このように形になると努力が報われたような気がするのですが、ほっとしていたのも束の間、数日前に新たな執筆依頼を頂いてしまいました ! 今回はスレッドリフトによるたるみ治療についてとのことでした。実は開業してからは準備中のときより一段と忙しくなり、違う出版社でしたが執筆依頼を2回連続お断りしていました。(依頼いただいた先生方と出版社の方ごめんなさい(☍﹏⁰)。)そんなこともあってそろそろやらなきゃなと思っていたところでした。たぶんやるんだろうなと思いつつも、結構しんどかった前回のことを思い出してしまい複雑な心境になっています。