幹細胞治療(再生医療による肝障害治療)なら東京都渋谷区の宮益坂クリニック 幹細胞治療(再生医療による肝障害治療)なら東京都渋谷区の宮益坂クリニック
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当院は正式な手順により、ICTA特定認定再生医療等委員会(認定番号:NA8170002)に第二種再生医療等提供計画書を提出し、「ヒト自己脂肪組織由来間葉系幹細胞投与による肝障害の治療」において、厚生労働省から計画番号を取得した医療機関です。

東京・渋谷で幹細胞治療をお考えの方へ

宮益坂クリニックは、美容外科・美容皮膚科のクリニックのため、幹細胞による肝障害治療も扱っているのは驚かれることがあります。
美容外科医である私が幹細胞治療を行っているのには、大きく分けて4つ理由があります。

1つ目は、幹細胞に関する研究経験があることです。東京大学大学院にて、脂肪由来の幹細胞や毛髪の再生に関わる毛乳頭細胞の研究を行っていました。
これに関連して、2つ目の理由は、机上の理論だけでなく脂肪由来幹細胞を用いた治療経験が豊富にあることです。
脂肪由来幹細胞を用いた脂肪注入治療の先駆けとなったクリニックに、非常勤医師として10年以上勤務していました。
通常、研究医と臨床医は別であることがほとんどですが、研究で得た十分な知識をもとにした臨床経験があることで、今現在も治療に活かすことができています。

そして3つ目は、まさに今、私が美容外科医であることが理由です。
脂肪由来幹細胞を用いた治療には、患者様の脂肪を採取する工程が必要であり、脂肪吸引のスキルが必要不可欠です。
私は日本に90数名しかいない日本美容外科学会(JSAPS)が認定した美容外科専門医として、安全性に配慮した痛みが最小限の脂肪吸引をこれまで多く行っています。

最後に4つ目は、私の経歴に関係しています。実は医師になってまもなくは消化器内科医として勤務していました。
そのときに、がんセンターで肝臓病の治療に携わったことがあるため、肝臓の治療に対する知識や経験も持ち合わせています。

このように医師になってからの経験や知識・技術を組み合わせて、先端医療である幹細胞治療を行うことにしました。
保険治療では補えない領域での治療をご提供することで、医師として皆様の健康に貢献したいと考えています。

宮益坂クリニック院長 青井則之

幹細胞とは

幹細胞の特徴と種類

宮益坂クリニックの幹細胞治療(幹細胞とは)

幹細胞とは、自身のコピーを作る能力(自己複製能)と様々な細胞に変化する能力(多分化能)を両方持っている細胞のことを指します。
大きく分けて3つの種類がありますが、当院の幹細胞治療に関わるのは、「組織幹細胞(成体幹細胞)」と呼ばれる骨髄や脂肪などの組織に存在する幹細胞です。

  • 胚性幹細胞…受精卵から作られる。全ての組織に分化可能。
  • iPS細胞…皮膚など成体の細胞を初期化して作られた人工的な幹細胞。
  • 組織幹細胞…各組織に存在する幹細胞。周囲の組織に分化する。

幹細胞の役割と幹細胞治療の効果

組織幹細胞は、平常時にはほとんど活動していませんが、身体の中で損傷が起きたときに、周囲の組織に分化して組織の修復やメンテナンスを行います。
当院の幹細胞治療は、培養したご自身の幹細胞を点滴で体内に戻すことで、炎症が起きている部分に幹細胞を集積させ傷ついた組織を再生していく治療です。

主な効果として、障害を受けた組織への分化作用、抗炎症作用、血行改善作用、神経回復作用、リンパ流改善作用、瘢痕溶解作用などが報告されています。(※全ての患者様に効果を保証するものではありません)
当院では、脂肪から採取した幹細胞を投与することで、肝臓の炎症が生じている部位へ幹細胞を集積させ、肝障害の治療を行います。

当院の幹細胞治療のコンセプト

宮益坂クリニックの幹細胞治療のコンセプト

日本では1947年に、男女とも平均年齢が50歳をこえました。
それまでの長い歴史では50歳以下の寿命であったことを考えると、本来人間は50年ほどの寿命で生きられるようにしか、臓器や関節が設計されていないと推測されます。
しかし、現代の日本のように男女ともに平均寿命が80歳を超える長寿社会になると、臓器や関節は想定以上の長い期間使われるようになってきたのです。

一方、かつては狩猟を行いケガの危険に常にさらされていた人類は身体の表面を守らなくてはならないことが多かったため、皮膚の下に豊富に存在する脂肪組織に幹細胞を多数配置していたと推測されます。
ところが、時代は変わり文明社会に生きる私たちは大きな外傷を受ける機会は減少し、それに伴って、幹細胞が必要な部位とそれほど必要のない部位は変化してきました。

そこで私は、ただ寿命を伸ばすだけではなく、楽しく生きることができる「健康寿命」を伸ばすために「幹細胞を必要な部位に再分配する」ことが必要であると考えています。
いつまでも健康で生きられるように幹細胞を上手く利用していく治療が当院のコンセプトです。

脂肪由来幹細胞とは

当院の幹細胞治療で使用するのは、組織幹細胞の中でも比較的最近の2001年に発見された「脂肪由来幹細胞」です。
1970年代に発見されていた骨髄由来幹細胞と比べて、機能的にはほぼ同等にも関わらず、採取しやすく、豊富に存在していることから、医療分野における多方面への治療の応用が期待されています。

採取できる量が多い幹細胞

宮益坂クリニックの幹細胞治療(脂肪由来幹細胞とは)

脂肪組織には1gあたり約100万個の脂肪由来幹細胞が存在します。これは脂肪組織にある細胞(脂肪細胞)のおよそ20%にあたります。
同じ組織幹細胞である骨髄由来幹細胞は、骨髄細胞の0.1%~0.01%しかないため、その含有量の多さがお分かりいただけるかと思います。

少量の脂肪の採取でも幹細胞が多く含まれているため、培養で増やしやすく、その後の治療もスムーズに行うことができます。

脂肪だから体内から採取がしやすい

宮益坂クリニックの幹細胞治療(脂肪だから体内から採取がしやすい)

脂肪は全身の体表面にあるため、採取が比較的容易な点が大きな特徴です。
患者様の腹部(もしくは太もも内側)から脂肪組織を10~20g採取します。方法としては、当院でも行われる美容外科手術の「脂肪吸引」とほぼ変わりません。

採取の際は、皮膚を5~8mm程度切開し、そこからカニューレという極細の管を挿入します。切開範囲は小さく、目立たない部分から採取するため、傷跡が目立つことはありません。
当院では脂肪吸引の手術もこれまで数多く行っているため、採取の技術もご安心ください。

幹細胞治療の仕組み

幹細胞はSOSに応えるレスキュー隊員

宮益坂クリニックの幹細胞治療の仕組み

では、採取し培養した脂肪由来幹細胞は、どのようにして効果を発揮するのでしょうか。
先ほども触れましたが、組織幹細胞は周囲の炎症臓器から発せられるヘルプ信号にしたがって活動を始めます。

これまでの研究から、炎症が生じている臓器は、周囲の組織幹細胞を活性化させるシグナルや、遠隔に存在する組織幹細胞を呼び寄せるシグナルを出すことが分かっています。
さらに幹細胞側ではそのシグナルをキャッチし、ホーミングといって炎症部位へ移動していきます。

炎症部位に移動した組織幹細胞は、ダメージを受けた細胞に分化して直接修復する作用と、組織幹細胞が分泌する液性因子(成長因子やサイトカイン)によって周囲の細胞を活性化させることで損傷した組織の再生を促したり、炎症の鎮静化を促す間接的な作用で炎症組織を回復に導きます。

普段は遠隔地から移動できる幹細胞はわずかであるため、幹細胞治療では血管に直接点滴することで、血行に乗せて多数の脂肪由来幹細胞を全身にデリバリーします。
こういった原理から肝臓のみならず、体内の全ての炎症部位の治療が行われる可能性も期待できます。

日本の幹細胞治療の現状

宮益坂クリニックの幹細胞治療(日本の幹細胞治療の現状)

上記でご説明したヒトの細胞を使った治療は、日本では「再生医療」と呼ばれ日進月歩で研究が続いています。
そのため、幹細胞治療は、特定認定再生医療等委員会の厳しい審査や承認を経て、厚生労働大臣のへの届け出が済んだクリニックのみでしか受けることができません。

認可を得るためには、定められた再生医療の提供基準を満たす必要があるため、肝障害の幹細胞治療を行っているクリニックは、まだそれほど多くはありません。
国としても治療効果の報告を収集しながら、新しい治療に対して監督を続けている状態です。

幹細胞による肝障害治療

当院の肝障害治療に適した方

一言で「肝障害」といっても、その中には健康診断で肝機能の軽度異常値を指摘される程度のものから、肝硬変や肝不全など重篤な症状をきたすものまで広く含まれます。
また、ウイルスや飲酒、食生活による脂肪摂取過多など、肝障害を生じる原因もさまざまにあり、まずは抗ウイルス療法や、禁酒・減量などの治療が保険診療では行われます。

当院では、下記に示すように肝炎の診断が肝臓の専門医により行われた上で、標準的な治療を適切に受けてもなかなか効果が現れない方や、何らかの御事情で標準的な治療が行えない方を対象に幹細胞治療を検討いたします。

  • 脂肪肝
  • アルコール性肝炎
  • ウイルス性肝炎
  • 自己免疫性肝炎
  • 肝硬変

他の医療機関で治療を受けている方は、その治療内容や服用しているお薬について、当院の診察の際に共有いただければと思います。また、当院の幹細胞治療を受けていることも、他の医療機関にはお伝えいただくようにお願いいたします。

宮益坂クリニックの幹細胞治療の流れ

STEP.1 カウンセリング

カウンセリングの際は、幹細胞治療について改めてご説明させていただきますので、疑問点やご不安な点は何でもご質問ください。
ご納得いただけた場合のみ、治療の同意書にご署名いただきますが、同意後もいつでも治療を中止することが可能です。

STEP.2 診察・血液検査

血液検査・エコー検査・CTなどで肝障害の症状を確認します。
重度の肝硬変や悪性腫瘍など、治療に不適切な点があった場合、その後の治療が受けられない場合がございます。

STEP.3 脂肪の採取

脂肪吸引によって、腹部や太もも内側から少量の脂肪を採取します。
採取後の患部のケアについても丁寧にご説明させていただきます。

STEP.4 幹細胞の抽出・培養

採取した脂肪から抽出した脂肪由来幹細胞を培養します。
5週間程度培養を行い、5000万~1億個に細胞数を増殖させます。

STEP.5 投与

培養した脂肪由来幹細胞を、静脈への点滴に混ぜて患者様の体内に戻します。
患者様の症状によっても異なりますが、目安として3か月程度間隔をあけながら、1~4回ほど投与を行います。

STEP.6 健診

その後の経過に関しては、症状に合わせて血液検査なども行いながら様子を見させていただきます。

その他の幹細胞を利用した治療

幹細胞培養上清液(ステムサップ)

幹細胞を培養した際には、増殖した幹細胞だけではなく、培養液の中に細胞から分泌された生理活性物質が生じます。これは幹細胞培養上清液(ステムサップ)と呼ばれ、成長因子やサイトカインなどを豊富に含んでいます。
当院では、赤ちゃんの臍帯(へその緒)由来の幹細胞培養上清液を始め、脂肪由来、歯髄由来の幹細胞上清液を治療に応用しています。
国内でも数少ないクリニックでしか扱っていない治療方法となります。

水光注射

水光注射の薬剤の中にステムサップが含まれると、肌の修復効果があるため、皮膚表面のテクスチャーの改善や毛穴の開き、ニキビ跡の改善が期待できます。
当院では、ステムサップ・ヒアルロン酸・ボトックス・ビタミンCが含まれた水光注射のスペシャルメニューが、その効果の実感の高さから一番人気のプランとなっています。

育毛注射

臍帯由来の幹細胞培養上清液には、300種類以上の成長因子や生理活性物質が含まれていると言われていて、育毛にも効果を発揮します。
また、脂肪由来幹細胞の培養上清にも、毛髪の成長や修復に必要な成長因子やサイトカインが含まれ、臍帯由来の幹細胞上清液と並んで育毛に効果があります。
こうした幹細胞培養上清液を用いた薄毛治療やAGA治療は、国内でも数少ないクリニックでしか扱っていません。男女問わずに受けることができる治療でもあります。

幹細胞治療のよくあるご質問

Q幹細胞による肝障害治療のリスク・副作用を教えてください

A

①脂肪採取時のリスク・副作用
腫れや内出血、痛み、むくみ、表面に凹凸が生じる可能性、一時的なしこり
ごくまれに発生しうる重篤な合併症や副作用として、出血による貧血、腹壁の損傷、脂肪塞栓、アナフィラキシー反応などがあります。

②細胞投与に関するリスク・副作用
注入部の痛み、腫れ、内出血
ごくまれに発生しうる重篤な合併症や副作用として、アナフィラキシー反応、肺塞栓などがあります。

Qまずは幹細胞治療の話だけ聞きたいのですが…

A

可能でございます。
全ての説明をご理解いただいた上で、ご判断ください。その際の分からない点やご不安に感じている点は、お気兼ねなくご質問いただければと思います。
その日のうちに治療を受けるかご判断いただく必要はございません。

Q治療のプライバシーは守られますか?

A

再生医療はまだ新しい治療領域のため、さらなる治療の発展と多くの患者様に役立てるため、治療成果やデータについては学会や論文に使用させていただきます。
もちろん、患者様個人を特定する情報は匿名化されますのでご安心ください。
データの公表は同意がない場合は行いませんが、可能な範囲でご協力いただけますと幸いです。

医師監修

宮益坂クリニック 院長 青井則之

宮益坂クリニック院長

青井 則之  NORIYUKI AOI

20年以上のキャリアから形成外科医としての技術をベースに良質な美容医療を提供したいという思いから、2018年に「宮益坂クリニック」を開業。

所属学会・資格
  • 医学博士
  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本美容外科学会専門医(JSAPS)
  • 日本顎顔面外科学会
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
  • 日本創傷外科学会
  • 日本再生医療学会

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