今回はアンチエイジングではもっとも悩んでいる人が多い、目の下のクマ治療についての経過をご紹介します。目の下にクマがあると疲れて見えることが多く、きれいになりたいという気持ち以上に疲れて見えるのを改善したいという気持ちが強いようです。ただ、手術となると、怖いという気持ちと手術のあとどれぐらいで社会復帰できるのだろうというところが、壁になっている気がします。
治療したいなと考えられている方に、そんな心配を少しでも減らしていただければと思い、この患者様をご紹介します。今回の患者様は30代前半の女性でまだ若いのですが、目の下のクマが気になり来院されました。目の下のクマは年を重ねるにつれ皮膚がたるんできて目立つ方が大部分ですが、中には若くても生まれつき目立っている方もいらっしゃいます。特に目の大きい方が目立ちやすい気がします。この方もそのパターンだと思います。
まず手術前の状態です。↓
下眼瞼の状態を観察すると膨らみがあって、その下がくぼんで影ができていることがわかります。そこで、下眼瞼の脂肪(眼窩脂肪といいます)を目の裏の結膜側から除去(脱脂術といいます)して、くぼみには目の下用のヒアルロン酸を注入することにしました。
術直後の状態です。↓
局所麻酔が入っていますので少し腫れていますが、この時には内出血はほとんど出ていません。少し赤いのは術直後に冷やしたからです。手術直後に冷やすことで腫れを抑えることができます。
次に1週間後の写真です。↓内出血が少し出てしまいました。内出血は出やすい人とそうでない人がいて、丁寧に手術を行い止血をしたとしてもどうしてもこのぐらい出てしまうことがあります。これぐらいだと、ファンデーションで十分隠せますが、当院では特殊なコンシーラーも用意していますので安心です。
次の写真は術後2か月の写真です。↓
かなりきれいになっていると思います。影ぐまができないので、顔が明るく見えます。
この日さらに目元用のヒアルロン酸を注入しました。↓
下眼瞼から頬にかけて、片側0.5mlずつ注入しています。ヒアルロン酸による内出血は少ないです。痛みも最小限です。
次の写真は術後4ヶ月後の写真です。
下眼瞼が美しい形態になっていると思います。
最後にもう一度手術前(上)、手術後4カ月(下)の写真をお見せします。↓
比べてみると涙袋がきれいにでるようになっているののがわかると思います。涙袋は眼輪筋の収縮でできるとされているのですが、おそらく、下眼瞼の脂肪がとれることで、眼輪筋が収縮しやすくなったのではないかと思います。
また、目の下から頬に至る連続するラインが改善しているのもわかると思います。目の下はきちんとへこんで、その後頬にかけてなだらかに隆起する曲線(OZee Curveといいます。)ができるかどうかが美しい下眼瞼を作るポイントになります。
脱脂術とヒアルロン酸注入の組み合わせによる治療ならではの仕上がりです。
料金とリスク
- 料金(税込):経結膜下眼瞼脱脂術(眼窩脂肪除去) 275,000円/ヒアルロン酸注射(リデンシティⅡ) 82,500円
- リスク:腫脹、内出血、一時的な下眼瞼のひきつれ、兎眼、左右差、皮膚のたるみ
こんにちは。4月になり、地下鉄に乗車すると新入社員らしき若者がたくさん乗車しているのを見かけます。新年度になったなという感じがあります。私も、新年度を迎えるにあたり、頑張って更新していこうと気持ちを新たにしています。クリニックも開院6か月目となり、おかげさまで開院当初とはだいぶ違う景色になってきました。