オープンアプローチ+鼻柱隔延長(鼻柱隔軟骨)+鼻尖縮小+鼻尖軟骨移植(耳介軟骨)+鼻背部細片軟骨移植(耳介軟骨)
前回のブログの続きです。前回は鼻根部から鼻尖にかけて注入されていたヒアルロン酸を溶かすところまでお伝えしました。今回は手術の経過をお伝えします。患者様のご要望は”鼻尖の向きを下向きに変えつつ高くしたい”、”鼻背は直線的ではなくやや反った感じ(下に凸)にしたい”ということでした。
まずは術前の写真です。↓
術者の私としては軟骨の部分に鼻の曲がりがあるのでそれも少し修正できたらと考えながら手術に臨みました。
手術はなるべくシュミレーションを行い、鼻先がどの位置に来るのがよいのかを決めてから行っています。手術中も、リノメジャーという計測器を使って鼻尖がきちんと計画した場所に移動できたかどうかをチェックします。
このように鼻尖の位置が術前に計画した位置に一致するまで微調整を行います。今回は鼻中隔延長+大鼻翼軟骨の形成を行った後に耳介軟骨を三枚重ねで移植し、高さを出しました。また、軟骨性の斜鼻の改善にspreader graftを行いました。
術直後の写真です。↓ブログをご覧になっているみなさんはこの腫れがどの様にひいていくのか気になると思います。次の写真は術後6日目になります。↓
半分ぐらい腫れがひいているのが分かると思います。次は13日後の写真をお見せします。↓術後2週間ぐらい経過すると人前に出られるレベルで腫れがひきますね。これが、横から見るとどんな変化があるかといいますと、↓のようになります。鼻筋はきれいに高くなり、自分の軟骨で高くしているのでメンテナンスが必要ありません。また、鼻尖はほどよく下に下がりつつも前方に出たと思います。
この時点でまだ腫れており、完成には最低3ヶ月はかかります。次回のブログではその後の経過と斜めからの変化、傷跡の状態などもお知らせしますね。
料金とリスク
- 料金(税込):ヒアルロニダーゼ 0.5ml 22,000円/鼻中隔延長術 鼻中隔軟骨 550,000円/鼻尖形成術(大鼻翼軟骨の幅寄せ+鼻柱、鼻尖部への耳介軟骨の移植) 660,000円/隆鼻術 細片軟骨移植 440,000円
- リスク: 腫れ、内出血、鼻閉、左右差、後戻り、感染、軟骨の浮き出し