眉毛下切開術の治療を行った眼瞼下垂症の患者様の経過をお伝えします。
本日ご紹介するのは40代男性で眉毛下切開術を行った患者様です。
一度半年前に挙筋前転術を受けられている方ですが、改善度が40%とのことで、追加手術を希望されて来院されました。
上眼瞼の皮膚は厚ぼったく、上眼瞼と眉毛下との距離は短いため、通常であれば、眉毛下切開術は選択しないケースでした。そこで上眼瞼の皮下組織(ROOF)を切除して薄くしつつ挙筋の再前転を行う方法を検討しましたが、営業の仕事をされており、腫れのダウンタイムを考えると、眉毛下切開をマイルドに行うのが一番スムースにいくと判断しました。
手術直後の状態です。腫れや内出血を最小限に抑えて手術を行いました。患者様は手術直後から開瞼が楽になったとおっしゃっていました。当院での眉毛下皮膚切除は皮膚を切除するだけでなく、眼輪筋にも処理を加えて上眼瞼を引き上げています。
術後1週間の状態です。腫れが80%ぐらい引いて開瞼量が大きくなっていることがわかると思います。傷はまだ少し赤みがありますが、1か月から3か月で目立たなくなります。それまで患者様にはファンデーションで隠してもらうことにしました。当院ではファンデーションも用意しております。
術後1か月の状態です。腫れはほぼ引いています。傷跡の赤みはまだうっすらあります。術後1か月だと平均的な赤みです。ここからさらに3-6か月かけて白く変わっていきほどんど目立たなくなります。また、眉毛を斜めにきって皮膚を切開しているので(毛包斜切開法)、傷の上にそのうち毛が生えてきてさらに目立たなくなります。女性だとメイクをしていただくと傷跡が問題になることはまずありません。この患者様も普段はめがねをかけておられて、問題ないとのことでした。肝心の手術の効果ですが、70%ぐらい改善したとおっしゃっていました。眉毛と目の距離が近く、通常よりも控えめに手術するしかなかったため、100%とはいかなかったものと思われます。あとの30%を改善させるとすれば、眉毛挙上術がよいのかもしれません。
料金とリスク
- 料金(税込):眉毛下切開法 385,000円
- リスク:腫脹、感染、傷の一時的なあかみ、肥厚性瘢痕、左右差、眉毛が少し下がる可能性、再手術の可能性