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脂肪注入で頬のくぼみ修正 ~他院脂肪吸引後の凹凸の修正~ 

輪郭のくぼみを脂肪注入で整える

今回は他院で顔面の脂肪吸引を受けられたが、頬にくぼみができてしまい、修正を希望されたモニター様の治療報告です。

顔面の脂肪吸引は吸引しすぎるとくぼみが生じますし、吸引をマイルドに行うと変化がわかりにくくなりますので

絶妙な調節が必要になりますが、、

脂肪吸引後に生じたくぼみを脂肪注入で修正するには、さらに繊細な調整力が必要になります。

まずは術前の写真をご覧ください。 ⇓

モニター様は頬外側のこけ感と、口角近くの凹凸感を気にされていました。

無表情ではそれほど目立たなくても、笑うと結構目立ちます ⇓

笑った時の状態を直すのは一般的に難しいのですが、この部分は比較的治療効果のある部位になります。

ちなみに笑った時の顔を直すのが難しいのは、笑った時の状態に合わせると普通の顔をしている時が逆に膨らみすぎたりして、おかしくなることが多いからです。

注入を行った部位はこちらです。⇓

赤でマークした部分は脂肪注入部位で、緑でマークしている部分はNeedlingもしくはリゴトミーといって皮下剥離を行う部位になります。

このように人工的にできたくぼみに関しては1回の脂肪注入の生着率は下がるため2-3回の治療が必要になります。

なぜ生着率が下がるかというと、脂肪吸引した部位は皮下が癒着により硬くなっているから皮膚が持ち上がりにくいということや、癒着している部分には瘢痕組織がでてきおり、通常の組織より血流が悪くなっていることなどが挙げられます。

それではさっそく、注入4か月後の正面像の結果をご覧ください。⇓

このモニター様の場合は1回の治療でかなり良くなっています。

笑った時の変化はこちらです。⇓

だいぶ自然な笑顔になりました。

もう少し改善したいとのご希望で2回目の治療を行いました。

2回目術前の注入部位です。⇓

2回目は右側がメインになります。

2回目の手術の術後半年後(初回手術から10か月後)をご覧ください。⇓

これでほぼ正常な感じになりました。

かなり強く笑っていただいても自然な笑顔が取り戻せました ⇓

最後に術前から2回目までの経過を並べてお見せします。⇓

1回目、2回目と段階を経て輪郭が整って、凹凸感もなくなっていますね。

また、いつも思うのですが、脂肪注入後は肌質がよくなりますね。

術後の方が若々しく見えます。

脂肪吸引や脂肪溶解注射をやりすぎて頬に凹凸が生じてしまったという悩みの相談は意外と多いです。

もし同じようなお悩みの方がいらっしゃれば、脂肪注入で改善するかもしれません。

料金とリスク
  • 脂肪注入 顔面一部位 352,000円+一部位追加につき 55,000円
  • リスク:脂肪注入部:腫れ、内出血斑、血腫、生着率が場所によって異なる、しこりができる可能性、凹凸が生じる可能性、一度で十分にボリュームが得られない可能性。                                           脂肪吸引部:腫れ、感染、内出血、傷跡(7-8㎜)、術後1週間の筋肉痛のような痛み、色素沈着の可能性

久しぶりに形成外科の基礎学会に参加

先月の事になりますが、形成外科の基礎学術集会がありました。

形成外科の基礎学会というのは形成外科領域の基礎研究の成果を発表する場で、

通常は美容外科医はあまり参加しないのですが、

今回は東大病院時代にお世話になった恩師の吉村浩太郎先生(現自治医大形成外科教授)が学会会長だったのと、

自分が大学時代に研究してきたヒアルロン酸の生体内動態をベースにしたヒアルロン酸注入療法の結果が良好だったため、

この学会で発表することにしました。

この方法を使えば、ヒアルロン酸注入で鼻尖もほんの少しであれば高くできるし、鼻柱もわずかですが下げることができます。

また、国際学会とジョイントしていて、海外の有名な美容外科医の発表があり有意義でした。

私がシンガポールの解剖実習で指導を受けたイタリアのBotti先生とも久しぶりにお会いできました。

よさそうなアイデアがありましたので、また皆様に還元したいと思います。

それでは(๑•᎑•๑)ノバイバイ