鼻筋を細片軟骨移植(耳介軟骨)で行った治療経過のご報告
今回の患者様は鼻が低い訳ではないのに鼻筋がすっとしていないことがお悩みで来院されました。普通はシリコンプロテーゼの薄いものを入れるのでしょうが、患者様は自分の組織での治療を希望され耳介軟骨を使った細片軟骨移植を選択されました。実は細片軟骨移植はメジャーな治療ではないことと、シリコン挿入に比べてとても手間が掛かる手術なのでやっているクリニックは少ないのですが、当院を探して来院して頂きました。
シリコンプロテーゼも手軽でよい治療ですが、位置が移動したり、拘縮で鼻が変形してきたり、皮膚が薄くなったり、感染したりする可能性がありますので、そういった心配のない自家組織にして欲しいという一定のニーズがあります。
まずは術前の写真です。↓
鼻が低い訳ではないですが、鼻の幅がやや広く、鼻背部が平坦なのでハイライトが鼻背に出ていません。
そこで耳の裏を切開して耳が変形しないように軟骨を採取して、軟骨を細かく砕き(この作業が結構大変です。)鼻背に沿って鼻の穴の中から軟骨を移植しました。患者様には鼻根部が高い位置にくると印象が変わり過ぎるので低い位置から移植してほしいと希望されました。
耳から軟骨を採取した場合は血が皮膚の下に溜まらないように特殊な固定をします。通常3-5日目に耳の固定を外します。次の写真は固定を外しに来られた術後3日目のものです↓
通常2日目と3日目が腫れのピークですが、すでに腫れは引いてきているようで順調でした。
新コロの影響で次の来院が5か月後になりました。↓
腫れはすっかり引いて、鼻背にハイライトが出るようになりました。患者様の希望通り鼻根部も高くなく自然な仕上がりです。
最後に術前と術後5か月を比べてみます。↓
比べると変化が分かります。
料金とリスク
- 料金(税込):隆鼻術 細片軟骨移植 440,000円
- リスク: 腫れ、内出血、痛み、術前とイメージが異なる可能性、シリコンより修正はしにくい、長期的には吸収される可能性(軟骨にかかる圧力による)、シリコンより高さが出しにくい
新コロの自粛指示がでているときは5時までの時短診療をしていたこともあり、早く帰宅して近所をジョギングしていました。最初は3-4㎞走るのもしんどくて、死ぬんじゃないかと思いながら走っていましたが、そのまま継続しているとジムのランニングボードですが、10kmぐらいは走れるようになってきました。ただし、時速10Kmで1時間かかります。ちなみに東京マラソン2020をググると優勝タイムが2時間4分15秒でした。時速にして20.38km w(゚o゚)w オオー! マラソン選手スゲー!
ほぼ私の2倍の速さで走っていることになります。ちなみに時速20Kmの世界はどのようなものかとランニングボードのスピードを上げて時速13㎞ぐらいにしてみましたが、すでに足がもつれそうになり危険でした。しばらくやめておきます。アスリートはほんとにすごいなー。 (⌒Y⌒((尊敬))⌒Y⌒★o+゚ ちなみに今回10㎞走った消費カロリーはフルーツパフェでした。